日本舞踊とは日本の伝統的な踊りであり、日本の伝統的なダンスである舞と踊りを組み合わせたものの事を言います。近年、この踊りが話題になっているため今回は日本舞踊の概要を少し紹介していきたいと思います。
このダンスは歴史がとてもないほど長く、平安時代から存在していたものとされています。これが令和時代にまで、引き継がれてきたと考えるとどこか感慨深いです。これには様々な種類が存在していて、舞・踊り・振りの三要素によって構成されています。ただし、これらの要素は厳しくハッキリと区別する事が不可能で、初めて見る方からしたら少し戸惑うでしょう。
舞は重々しい歌や音楽に合わせて、摺り足をしたり音を立てずに体を動かす等、静かな動作で廻ります。心の感情を体の動作で表現しているので、それを見て重々しく感じる方も少なくはないはずです。貴族的で、かなり長い歴史を持っています。宮廷の祭祀に奉納される時に使われるものや、民間に披露する時に使われるもの、と色々な種類があります。前者に関しては雅楽と言われ、後者は神楽、又は田楽と言われています。中には演劇化したのもあり、それは能楽と言われ、能と狂言を包含する総称です。重要無形文化財に指定されており、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
次は踊りで、踊りは軽々としていて動きやすい歌や音楽に合わせて、肉体的動作を律動的に表現されます。これは鎌倉時代から発達されていて、文化の発展によるさらなる進化が期待できます。民衆の娯楽として発達したものがいくつかあり、これも念仏、盆、郡上と日本の伝統的なダンスがあります。一回は経験した事がある人も中には少なからずいるでしょう。
最後に振りで、音楽や歌に合わせて、日常的な動作やしぐさを表現するものです。
これは演劇的要素が大変強く、江戸時代に存在していた人形浄瑠璃等の発達によって発達してきました。また、演劇化もされていて、浄瑠璃を伴奏に使われてます。曲に合わせてまれに動作の面白さを周りに見せるところがあります。
さらに、日本の武術をイメージして作った物や振り付けをしながら演じるといったダンスもあります。これらの事から分かるように、この伝統的なダンスには古くから伝わっているのが多くあり、洗礼された形で披露されています。やはり、今後の文化のためにも他の国に広めるなど、出来る限りの事をしてまで守らなければならない日本の一つの財宝でしょう。